2013年12月20日金曜日

【短歌】 地獄の沙汰も心次第で 【61から90】

しあわせが失われる日を知っている 風に紛れて溶けていったの

しあわせを重ねていればくるしみが塗り潰せるって聞いたのですが

試されているのだろうか しあわせを踏みにじるよう命じられた日

ものすごくきょろきょろしてるみたいでしょ ほんとはあまり後ろ見てない

ブレーキをアクセルに踏み替える音 エンジンが爆発する匂い

あーあ、もう大人になって五年経つ 爪噛む癖も治らないのに

ありがとう 無事二十五になれそうです 傷つけ傷つき泣きながら笑い

夏のため原色ワンピを手に入れて心を無理に踊らせてやる

百零す無益な言葉に紛れてる輝く一粒目指して詠う

オレンジとチョコのスコーンおつまみに発泡酒呑む日曜終わる

幸福は目には見えない だからこそ零れていくのにも気付かずに

或る人の「並みのことしかしてないね。情けないよね。死ねよ」が重い

真夜中に貨物列車が町を抜けまだ見ぬ場所へ運ぶ何かを

希望とか夢とか邪魔だと思ってた小五の秋に戻れるのなら

おそらくはわたしの方が間違っているからそっと電源を切る

無知なまま毎日こぼすしあわせを無心に喰らっていた青い春

ソリティアを二十五時までするくらい生産性の無い人生です

スポーツでナショナリズムを語る夜 鼻で笑った三日月折って

ジャパニーズロックを口ずさむ君の無垢な口唇蹂躙したい

いつの間に俺は大人になっていて一皮ふた皮向けた気でいる

美しい姿のままで枯れていく花の名前をだれもしらない

アルコール浴びているので言の葉がビールの泡のように弾けて

幾つもの歌を詠えどその中のどれかあなたに届いたろうか

税金を払えば幸せになれる 何処かにそんな国ないですか

税金を払えないなら今すぐに死ねと言ってるような世界だ

元々は君も神さまの子どもならこのつまらない世界を壊せ

軽やかに世界を揺らせ!初めての色で地球を塗り潰すため

15×5センチに潜むイッツアスモールワールド 響け銃声

見下ろせば二億三千万の瞳(め)が我を見つめる憎らしそうに



【地獄の沙汰も心次第で】
 2012年5月中旬から6月中旬までの頑張る人生の歌を集めました。ちょうど住民税の支払いがしんどかった時期ですね。笑 税金は一年分まとめて払う派なので、6月は毎年しんどいです。
 二首目の「しあわせを~」の歌は、おそらくわたしの歌で一番ふぁぼってもらってる短歌だと思います。ありがたいことです。高いクオリティをいつも維持できたらいいんですけどね。頑張ろう。

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