2014年2月5日水曜日

【短歌】 いつまでもきみを想う 【241から270】

逃げられぬ大人なきみのやわらかくやさしい右手 ずるいぬくもり

人間の英知たるこの理性すら失うほどにあなたが好きだ

色褪せぬきみといる日々 徒然に他愛ないこと喋る毎日

聞こえないきみの寝息は静かすぎるので死んでるみたいでこわい

もしかして騙されたのかもしれないな あの日のきみの不敵な笑みに

おやすみのキスもないまま寝るなんて!明日は「おはよう」言ってあげない

このはらに宿るいのちをひとつずつ束ねてみたいきみとの未来

もっともっときみはわたしを愛してよ 真っ赤に腫れるくらいに、もっと!

きみだけはわたしの味方でいて欲しい 他の誰すら敵になろうと

隣には憧れた人 あの時のわたしの夢は叶っているよ

山盛りのカレーよそって「いただきます」スプーンの音、カチリとふたり

熱々になったスマホがきみからのメールを受けて更に燃えてる

お仕事をしているきみの横顔が見られる距離はないしょの空気

どなたかに奪われるならこの指できみを殺してわたしも死ぬわ

好きすぎてきみの足跡踏み潰す 未来は誰にも邪魔はさせない

歯ブラシと歯ブラシがキス 繰り広げられる洗面台での情事

六十年きみが死なずにいてくれりゃいいのだけれど ちょっと厳しい

二人してそっぽを向いちゃいるけれど背中ぴったりくっつけ合って

一生を預けてあげる 死に方もあなたの好きに決めたらいいよ

よばいぼし流れる空に下心 きみの左にしなだれかかり

愛情を超えていくような情欲が日々刻々とわたしをおかす

想像もしてなかったよ 鼾かき隣できみが爆睡するなど

好きすぎてあかんわ きみの口癖が伝染る愛しさ早七年目

たっぷりの生クリームとパンケーキ 呆れ顔映すきみのコーヒー

柔肌に触れてくるのは弱いとこすべて知ってるいやらしい指

さよならを言い出されないようにただきみの言うこと聞いてる幸せ

空腹にきみの笑顔を思い出し少しは腹が膨れりゃいいが

きみがためぬるめのお湯を張りながらただいまの声静かに待つよ

また一つ未来へ向かうステップを登りつつあるきみと二人で

半月を夜空に浮かべ舟にして不安なきみの夜に寄り添う





【いつまでもきみを想う】
 2012年8月から9月にかけての歌。結婚が決まって、なんとなく不安定だった気持ちが落ち着いてきた時期でした。彼のことを想う感情や選ぶ言葉も、少し安定してるような気がします。

0 件のコメント:

コメントを投稿