中学時代からの友人が東京に嫁に行くということで、結婚式に行ってきた。元々とても綺麗な女だったが、ウエディングドレスに身を包んだ彼女はこれまで見たどのシーンの彼女よりも美しくって驚いた。参列者も皆感嘆のため息を漏らすほどに。
何、君も普通の女だったのだ。白いドレスで、幸せそうに。
彼女は中学時代からよくおモテになったし、たくさんの恋をした。しかしながら、才色兼備文武両道の彼女のたった一つの欠点は、こいつそのうちとんでもない男に騙されて身売りさせられるんじゃないか、というくらい恋に関しては馬鹿になるところだった。
そんな彼女が結婚相手に選んだ男性は、彼女を本当に大切にしてくれそうな優しい男だった。きっと彼は、彼女のちょっと馬鹿なところも笑顔で許してくれるような人なんだろう。だから彼女もあんなに幸せそうに、普通の女みたいに笑うのだろう。あんまり嬉しそうなもんだから、彼女のこれまでの遍歴を洗い流すような涙を流してしまったよ、ちくしょう。絶対忘れてやんねえからな!
君は花 幸せの白い風に舞い優しい光に包まれて咲く
美しいお嫁さんを貰って羨ましいぞ、と旦那さんは囃されていたが、おそらくあの旦那さんと結婚できた彼女の方が幸せだったんじゃないかな。彼女を最も美しく魅せてくれた旦那さんになら、わたしたち旧友も安心して彼女を預けられるよね、と、皆まで幸せな気持ちに包まれてそれぞれ帰っていったのでした。
幸せになれよ、と言われた時にはもう幸せそうに君は笑った
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